長光寺の北余間には「出山の釈迦」像(掛軸)があります。(東舘先生のお話の中でも触れて下さいました。)
普段は、お厨子の扉を閉めています。年に一度、永代経の法要の1座を「釈尊会」として開扉しています。
高島秋講中はお厨子を開くことはございませんが、手を合わせて頂くことができます。
「出山の釈迦」とは、6年間にわたる苦行をやめて、ウルヴェーラの森(前正覚山)から出てきたところを写したものです。
ウルヴェーラとは、三迦葉の長兄である優楼頻螺迦葉がいた地域です。近くに流れるネーランジャラー河(尼連禅河(にれんぜんが))で沐浴し、スジャーターから乳粥の供養を受けて体力を回復した釈尊は、アサッタ樹のもとで瞑想に入り、さとりを開くこととなります。そのアサッタ樹は菩提樹(さとりの樹)と呼ばれるようになりました。
多くの方に誤解されていることですが、釈尊は、苦行の結果としてさとりを開いたのではなく、苦行をやめてさとりを開いたのです。
浄土の教えは、阿弥陀仏がうち立て釈尊が弘めたことから「二尊教」とも呼ばれます。ですから、真宗寺院に釈尊が祀られていることは、必ずしも不自然ではありません。でも、実際問題として、珍しいことは事実ですね。ちなみに、東本願寺でも、御影堂の門の上には釈尊が祀られています。

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